ワンライフ

産後なにかと衰えていて。 時短とはいえ仕事も復帰して約1年半経つというのに 相も変わらずポンコツがすぎるので。 リハビリを兼ねてまずは「文章を書く」ことを始めます。 好きなことも今は打ち込む時間がないけれど。 まずは感想文あたりから。 もともとポンコツな人間が 一層ポンコツを極めた、表現力・語彙力一切なしの 読む人にはただただ苦痛な文章が並ぶ…かも。

感想文:松岡圭祐 万能鑑定士Qシリーズ

 

「万能鑑定士」こと凜田莉子が

持ち前の感受性の高さを生かして身につけた幅広い知識と

論理的な思考を駆使して変わった難事件を解き明かす、

という松岡圭祐のQリーズ。

 

数年前に綾瀬はるか主演で映画化もされました。見てないけど。

でも当時このシリーズを知らなかったけれど予告を見ておもしろそうと思った記憶はあり。

いつか見てみたいなーなーなーなー。

 

 

※以下ネタバレ含む

さてこのシリーズの特徴は実際の事件や出来事が作中にでてくること。

一時期話題になった力士シールなんかもそう。

また、小笠原の勤め先は角川文庫だったり実在の団体もでてくる。

作中の社内の様子はリアルだって話。

あと、あぁ~あの人がモデルなんだな、って登場人物もいたりする。

某TKとか。

 

あとは読んでいて身につく知識が豊富なのも読んでいて楽しめるところだし、

文章がコミカルで読みやすいのも特徴かな。

リズムよく言葉がならんでいるからどんどん読める。

文章が苦手って人でも苦労せず読めると思う。

 

そうそう。本筋からはズレるけど。

シリーズの中で唯一、個人的に気持ちが沈んだところがあって。

漢那先輩の子供、楓人が遠路はるばる父親と再会できることを期待して来たのに

当の父親は会う気もなければ、なんなら楓人が到着したときには連行されていたっていう。

もう。

楓人の気持ちを慮るとみぞおちあたりを抉られるような気になってくる。

父親に会いたい一心で莉子のところに依頼にきて、

耐えがたい養父母との生活も父親と会うことを信じて過ごしてきた。

父親が残した本を抱えて、父親のもとへ向かう道中は期待と不安とうれしさと。

「本、大切にしてたんだよ」って伝えたかったに違いない。

でも会えなかった。

ぎゅうううううううって胸が締め付けられるシーンだった。

ただ最終巻では2人は再会を果たし、どうやらいい方向に進みそうで本当によかった。

会いに来た漢那に「おかえり」っていうシーン。

よかったね、ほんとうによかったねええええええ(涙)となった。

元受刑者の父親ではこれからも大変だと思うけどきっと2人は大丈夫。なはず。

莉子が倒れたと知って二人で病室に駆け込んできた描写とかみると

助け合って生きていけるだろうって思う。

 

ズレた話ついでに。

コピアが波照間島で莉子を追い詰めるべく策略を図ったものの、

莉子に看破されて対峙するシーン。

狼狽するコピア。

それまでの狡猾さや思慮深さ、そんなものを感じさせない動揺っぷりに残念な気持ちに。

なんだー、捕まえてみればこんな情けない人だったのかーって思っていたら。

後に真実が発覚!

なるほど!だからか!と納得したのでした。

その情けなさっぷりすらも伏線だったのかと驚いたのでした。

 松岡圭祐すごいです。

 

αシリーズも読んでみたいけど時間がないなー。

しかし美男美女ばっかりでてくるなQシリーズもαシリーズも。